McIntosh MC250 修理記録
   同時修理 MC2255. 7台目            2023/6/21持込  7/17完成 
A. 修理前の状況
  • 友人からの頂き物 。
    漏電するらしい?
    工房注−−−放熱器は通電されていますので注意、終段TR(トランジスター)が直付け。
             放熱器が通電されているので、触ると感電します、徳に+側と−側に触ると80Vになるので危険です。

B. 原因
  • メインAMP初段TR(トランジスター)不良。
    各部経年劣化。

C. 修理状況
  • 大型2個を除く全電解コンデンサー交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    メインAMP初段TR(トランジスター)交換。
    1部フイルムコンデンサー交換・追加
    電源整流ダイオードをファストリカバリー ダイオードと 交換。

D. 使用部品
  • 電解コンデンサ−         13個。
    フイルム・コンデンサ−      8個。
    TR(トランジスター)        4個。
    ファストリカバリー 整流ダイオード  6個。


E. 調整・測定、100Vでの測定。

F. 修理費   95,000円   オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. McIntosh MC250 の仕様(マニアル・カタログより)


A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 下から見る。
A32. 点検中 修理プレート。 1977/10/23.??
A33. 点検中 下蓋を取り、下から見る。
A41. 点検中 操作パネル。
A42. 点検中 操作パネル裏。
A51. 点検中 SP接続端子。左側割れがある。
A52. 点検中 SP接続端子。CINCHの後発mmビス新品に交換可能、今回見送り。
A61. 点検中 電源ケーブル取り付け。ブロック電解コンデンサーがチュウブラ電解コンデンサーに交換されている。
A62. 点検中 電源ケーブル取り付け。ブロック電解コンデンサーがチュウブラ電解コンデンサーに交換されている2。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 トランス類の頭を保護して修理開始。
C11. 修理前 R−AMP基板
C12. 修理後 R−AMP基板 TR(トランジスター)2個、電解コンデンサー1個交換
C13. 完成R−AMP基板 洗浄後防湿材を塗る。
C14. 修理前 R−AMP基板裏
C15. 修理(半田補正)後 R−AMP基板裏。 全半田やり直す。
C16. 完成R−AMP基板裏   洗浄後防湿材を塗る。
C21. 修理前 L−AMP基板
C22. 修理後 L−AMP基板 TR(トランジスター)2個、電解コンデンサー1個交換
C23. 完成L−AMP基板 洗浄後防湿材を塗る。
C24. 修理前 L−AMP基板裏
C25. 修理(半田補正)後 L−AMP基板裏。 全半田やり直す。
C26. 完成L−AMP基板裏 洗浄後防湿材を塗る。
C31. 修理前 電源基板
C32. 修理後 電源基板 整流ダイオード6個交換。
C33. 修理前 ブロック電解コンデンサー下周り。
C34. 修理後 ブロック電解コンデンサー下周り。 整流ダイオード6個、電解コンデンサー5個交換、フイルムコンデンサー2個追加。
C41. 修理前 入力基板
C42. 修理後 入力基板 電解コンデンサー6個、フイルムコンデンサー2個交換。
C43. 完成入力基板 洗浄後防湿材を塗る。
C44. 修理前 入力基板裏
C45. 修理(半田補正)後 入力基板裏。 全半田やり直す。フイルムコンデンサー4個交換。
C46. 完成入力基板裏  洗浄後防湿材を塗る。
C61. 修理(点検)中 右側+側終段放熱器。放熱を良くする為に終段TR(トランジスター)は直付け。
C62. 修理(点検)中 右側+側終段放熱器裏。
C63. 修理(点検)中 右側−側終段放熱器。放熱を良くする為に終段TR(トランジスター)は直付け。
C64. 修理(点検)中 右側−側終段放熱器裏。
C71. 修理(点検)中 左側+側終段放熱器。放熱を良くする為に終段TR(トランジスター)は直付け。
C72. 修理(点検)中 左側+側終段放熱器裏。
C73. 修理(点検)中 左側−側終段放熱器。放熱を良くする為に終段TR(トランジスター)は直付け。
C74. 修理(点検)中 左側−側終段放熱器裏。
C81. 修理(洗浄)中 入力切替SW。
C82. 修理(洗浄)中 入力切替SW裏。
C91. 交換部品
CA1. 修理前 下から見る
CA2. 修理後 下から見る
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整
    本器は117V仕様なので100Vでの出力は36.5W。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E1. 50Hz入力、R側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0366%歪み。
             L側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0360%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E2. 100Hz入力、R側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0336%歪み。
              L側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0360%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E3. 500Hz入力、R側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0376歪み。
              L側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0379%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E4. 1kHz入力、R側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0336%歪み。
             L側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0360%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E5. 5kHz入力、R側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0344%歪み。
            L側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0328%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E6. 10kHz入力、R側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0421%歪み。
              L側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0407%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E7. 20kHz入力、R側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0487%歪み。
              L側SP出力電圧18V=40.5W出力、 0.0474%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E8. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
Y. ユーザー宅の設置状況
Y1. 設置状況
S. McIntosh MC250 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオパワーアンプ MC250
実効出力 stereo=50W+50W(4/8/16Ω)
mono =100W(2/4/8Ω)
入力感度/インピーダンス 0.5mV、200kΩ
入力レベル調整 左右独立連続可変
全高調波歪率 0.25%(0.25W〜実効出力時、20Hz〜20kHz)
混変調歪率 0.25%(0.25W〜実効出力時、20Hz〜20kHz)
周波数特性 20Hz〜20kHz +0 -0.25dB/at 1watt output
SN比 90dB
ダンピングファクター 10以上
電源 AC117V、50Hz/60Hz
消費電力 250W
外形寸法 幅270×高さ180×奥行397mm
重量 16.3kg
価格 1967年発売
                      mc250-1r
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