DENON PMA−790D 修理記録
平成14年6月5到着 9月30日完成
A. 修理前の状況
  • 1ヶ月ほど前にYahoo! Auctionで落札したDENONの古いアンプ (約20年ほど前ではないかと思います)です。
    現在の障害は以下の点です。
    • 1.電源投入時にR・Lchからチリチリ音。とくにRchはガリガリ音、ビリビリ音がしば らく続く。
        しばらく(15〜20分すると)安定して動作するようです。
    • 2.Rchの音量が低いように感じます。バランスノブを右に一目盛り回して聴取してい ます。
    • 3.パイロットランプが切れています
        Speaker A、TAPE(1)、PHONO1
    • 4..PHONO1スイッチのOnOff時にLchからボソボソ音がします。
  • DENONのサービスセンターでは部品がないため修理不能との回答でした

B. 原因
  • 各AMPのOP−AMP/初段FETの劣化。

C. 修理状況
  • メインAMPのRLドライブ基板修理。
    コントロールAMP修理。
    MM/MC−AMP修理。
    SP接続リレー交換。
    配線手直し、補強。
    基板ハンダ補正。

D. 使用部品
  • SP接続リレー          3個。
    OP−AMP            4個。
    半固定VR             8個。
    抵抗                 個。


E. 調整・測定

F. 修理費  38,000円   通常修理


S. DENON PMA−790D の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1. 修理前 上から見る 十分な空間が取ってある
A2. 修理前 メインAMP基盤、OP−AMPが使用されている
A3. 修理前 コントロールAMP基盤裏 ここもOP−AMPが使用されている
A4. 修理前 MM/MC−AMP ここもOP−AMPが使用されている
C. 修理状況
C1.=A2. 修理前 メインAMP基盤、OP−AMPが使用されている 
C2. 修理後 初段OP−AMP、半固定VR交換
C3. 修理前 メインAMP基盤裏
C4. 修理前 R側メインAMP基盤裏 半田不良箇所多数
C5. 修理前 L側メインAMP基盤裏 半田不良箇所多数
C6. 修理(半田補正後)後 R側メインAMP基盤裏
C7. 修理(半田補正後)後 L側メインAMP基盤裏
C8. 修理前  SP接続基盤裏
C9. 修理(半田補正後)後 SP接続基盤裏
C10. 修理後 SP接続基盤
     交換したリレーは容量1.5A
C11. 修理前 プロテクト基盤裏
C12. 修理(半田補正後)後 プロテクト基盤裏
C13.=A3. 修理前 コントロールAMP基盤裏
C14. 修理後 コントロールAMP基盤
C15. 修理後 メインVRの清掃
C16. 修理前 電解コンデンサー周り半田付け=芋半田
C17. 修理後 電解コンデンサー周り半田付け
C18. ツマミの接着
C19. 入力RCA端子の半田補正
C20. 修理後 入力RCA端子基盤裏 半田補正
C21. 修理前 EQ−AMP MM/MC−AMP基盤
      下に並んでいるのが入力切り替えSW、これで数オームのMC入力を切り替える!!
      よってどうしても「ガリ」を生じる
C22. 修理後 EQ−AMP MM/MC−AMP基盤
C23. 修理前 EQ−AMP MM/MC−AMP基盤裏 
C24. 修理(半田補正)後 EQ−AMP MM/MC−AMP基盤裏
C25. 修理完了 上から見る
C26. 修理完了 下から見る
C27. 交換部品
E. 測定・調整
E1. 出力/歪み率測定
E2. SP出力電圧32V=128W 歪み率=0.05%  AUX入力 1000HZ 
E3. SP出力電圧32V=128W 歪み率=0.05 AUX入力 400HZ 
E4. SP出力電圧32V=128W 歪み率=0.05 MC入力 1000HZ
E5. SP出力電圧32V=128W 歪み率=0.05 MC入力 400HZ
Amp Repair Studio
E6. 前から見たところ
Amp Repair Studio
E7. 定格実働試験引き続き、24時間エージングで完成
Amp Repair Studio
S. DENON PMA−790D の仕様(マニアル・カタログより)
型式 プリメインアンプ DENON PMA−790D
  パワーアンプ部
回路方式 無帰還0dBパワーアンプ方式
定格出力(両ch駆動、
正弦波連続出力、20Hz〜20kHz)
240W+240W(4Ω)
200W+200W(6Ω)
150W+150W(8Ω)
入力感度/インピーダンス 150mV/47kΩ
全高調波歪率 0.002%以下(20Hz〜20kHz、定格出力-3dB時)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.0015%以下(定格出力相当振幅出力時)
TIM歪率 測定限界以下
スルーレイト ±350V/μs以上
出力帯域幅(IHF、両ch駆動) 5Hz〜80kHz(THD 0.015%)
周波数特性(1W出力時) 1Hz〜300kHz +0 -3dB
出力インピーダンス(1kHz) 0.1Ω
出力端子 スピーカーAorB:4Ω〜16Ω
スピーカーA+B:8Ω〜16Ω
ヘッドホン:590mW/8Ω
  プリアンプ部
回路方式 広帯域イコライザー方式
入力感度/インピーダンス Phono MM:2.5mV/47kΩ
Phono MC high:0.25mV/100Ω
Phono MC low:0.125mV/100Ω
Tuner、DAD/Aux、Tape:150mV/47kΩ
最大出力/定格出力 12V/150mV
RIAA偏差(MC/MM) 20Hz〜100kHz ±0.2dB
全高調波歪率(1kHz、8V出力時) 0.001%以下
  総合
SN比(IHF-A、入力短絡) Phono MM:90dB(2.5mV入力時)
Phono MC:75dB(0.25mV入力時)
Tuner、DAD/Aux、Tape:110dB(150mV入力時)
トーンコントロール Bass:±8dB(50Hz/100Hz)
Treble:±8dB(10kHz/20kHz)
サブソニックフィルター 18Hz、6dB/oct
ミューティング -20dB
ラウドネス特性 低域:+7dB(100Hz)
高域:+6dB(10kHz)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力(電気用品取締法) 380W
外形寸法(脚、ツマミ、端子含む) 幅506×高さ168×奥行451mm
重量 20kg
価格 \178,000(1982年発売)
                     pma790-0
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